市場性資本主義思想の果て

投機市場経済の将来を考える。

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「一度潰れた箱は元には戻らない」

以前mixiで予測した通り、政府の金融機関保有株(有価証券)買取が再開しそうです。
そして「増資」など「資本増強」するための策が次々と行われています。

金融機関は「経営保全」を目的に「一定の資本」を維持する必要があります。
つまり、もしもの時に使える「現金(換金性の高いものに限る)」を一定以上持っていないと
監督省庁である金融庁から「業務改善、停止」などの命令が下ります。

銀行や保険会社はお客様から預かった「現金」を保有しているため、運用先を間違わなければ
倒産リスクは低いを考えられますが、高度成長期から安全な「国債」から「株式」へシフトしたため
バブル以降は投資性株式評価損で財務基盤が弱くなりました。
そこで国は「株式」を破格で買い取るといった裏技を使い、金融機関の流動性を確保してあげました。
そして、今回もこの裏技を使うらしいですが、こっそり買い取りをしていたのでは?と思います。

なぜなら「増資」をおこなうと1株当たりの評価が低くなるのは「中学生」でも知っています。
金融不安の中「銀行株」が安くなれば他の銘柄も連動することは分かっていたはずです。
なぜ、最安値を付けたこの日に発表したのでしょう?自ら自分の首を絞めていますし・・・

銀行は国の承諾を得て、不良債権化した企業の切捨てを始めた可能性があります。

まず「不良債権」の定義を説明します。銀行にとって「正常な貸付先」は
・黒字であること
・返済を怠らない
であり、「赤字」企業は不良債権に含まれます。
不良債権にはランクがあり、ランクが下がるにつれて倒産リスクに備えた積立金を計上しなければなりません。つまり、使えないお金です。
銀行は「使えないお金」が増えると流動性が低くなりますから「不良債権先」は当然少ないほうがいいんですが、この騒ぎで「不良債権懸念先」が多くなりました。銀行の選択は「企業を正常化させる」か「債権を譲渡するか」です。「倒産」は換金性が低く資金確保が難しいため省きます。
多くの場合は「サービサー会社」へ債権譲渡になるのではと思います。銀行はこうすることで流動性を確保できるのです。
その上で「増資」を行えば「現金資産」を多く保有することができる!と考えているのではないかと思います。血液を入れ替えると言う訳です。
しかし、このようなことになった「原因」はなんでしょう?根本的な解決をしないことには再び「再発」してしまします。

「一度潰れた箱は元には戻らない」
当然、多くの企業が犠牲となるでしょう。国は銀行を助けても企業は助けません。
これが戦後日本の資本主義だからです。
恐らく、日本の福利厚生は破綻しました。年金運用も多くの評価損でしょう。社会保険制度も事実上破綻してますから、国民負担額も大きく増加するでしょう。

果たして国は私達を助けてくれるんでしょうか?

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